MEIKO夢ハウス

掛川・菊川・パッシブ住宅のすすめ「自然の力を利用した涼しい家!!」

2021年4月17日

地球温暖化が進み、

夏の暑さが年々増しています。

夏本番になると、

家の中にいたとしても

熱中症になる恐れも指摘されるほどです。

そこで、確実に涼を求めるなら

冷房をすればよいのですが、

クーラーがどうしても苦手な人、

そこまで冷やさなくてもいい、

という人には

自然の力を利用した涼しい、

家(住まい)という考え方があります。

◆自然の力を利用した涼しい家

冷房などに頼りきらず、

自然の通風、換気、日射遮蔽、植栽

の効果によって

「夏に涼しく住むことのできる家」

のことです。

イメージとしては、

自然の力を利用して涼を得る、

どちらかというと

受け身的(=パッシブ)な方法です。

この方法で涼を得るためには、

住まいの断熱性能がよいことは必須条件です。

現在の家では当たり前ですが、

高断熱、高気密の仕様となります。

◆日射遮蔽と通風が二大ポイント

自然の力を利用した涼しい家にする際に

特に気をつけたいのは

「日射の遮蔽」対策です。

夏場の日射エネルギーを

いったん家の中に取り込んでしまうと

なかなか外へ逃がすことが難しくなるため、

屋根、外壁、窓からの日射遮蔽を

十分に検討しなければなりません。

その上で効果的な通風を得て、

熱を逃がすことです。

この二つが

「自然の力を利用した涼しい家」の

大きなポイントになります。

◆窓の日射対策には
 「庇」「すだれ」「植栽」が有効

窓の日射対策では

高性能の窓ガラスを

使用することも大切ですが、

その窓に直接日射が届かなくする

工夫が必要です。

その代表的なものに「深い軒」や「庇」、

「すだれ」や「植栽」などがあります。

いずれも建物の外側で

きちんと日射を遮蔽することで、

室温の上昇を防ぎます。

また、日射を遮蔽する面の位置ですが、

窓のすぐ外側というよりも、

窓面からなるべく離したほうが、

室温上昇を抑える効果があります。

◆地域ごとの風の流れを把握する

先ほど伝えましたの日射遮蔽に続いて

大切なことは、自然通風の取り込みです。

住まいの中を風が通り抜ければ

自然な涼しさを感じるとともに、

家の中にこもった熱を排出してくれます。

家の中を風が

通り抜けやすくするためには、

ただやみくもに窓の数を

増やせばいいものではありません。

その地域毎の風の特性を理解し、

風を屋外から屋内へと

誘導するような窓の計画が必要です。

◆通風に効果的な窓のつくり方

通風に効果的な窓にするためには、

風上側の窓を地面に近い低い位置に設け、

風下側の窓をなるべく高い位置に

設けると良いでしょう。

室内にこもった熱い空気は

上の方にたまっています。

通風を利用して

上の方にたまった熱い空気を

外部に排出するのです。

トップライトを設けたり、

階段上部に風の出口になる窓を設けるなど、

高低差を利用した通風計画が効果的です。

◆敷地周辺の環境もチェック

自然通風には、

敷地周辺の環境も大きな影響を与えます。

例えば高層ビルに囲まれた立地や

住宅密集地などでは

風の流れも変わります。

それらの条件も考慮して

効果的な窓の配置を考えましょう。

◆自然通風の活用は外気温が高い時はNG

今回、自然を生かして涼を得る

自然の力を利用した涼しい住まいに

必要な条件として、

日射遮蔽と自然通風に着目しました。

自然通風に関しては、

外気温が高い場合は

室内に熱い空気を取り込むことになるため、

目安として外気温が

26℃から28℃程度を下回る場合に

適しています。

また、冬場には

自然の力を利用した暖かい家

という考え方があります。

暖かい太陽光を取り込んで、

自然の力を最大限利用して

温かく住まうという考え方です。

寒い季節になりましたら、

お伝えしたいと思います。

それでは、また!!