2026年元旦に読む、丙午(ひのえうま)の叡智 ――180年前・1846年から未来を照らす「火の年」の本質―― (MEIKO夢ハウスHP 仁藤流ブログ/2026年1月1日)
あけましておめでとうございます。
元日は、ただ新しい年を迎えるだけでなく、時間の流れそのものを静かに整え直す日でもあります。古神道(こしんとう)では、年のはじめに「言霊(ことだま)」を正しく立てることが、その一年の運気の骨格を決めると伝えられてきました。
2026年は丙午(ひのえうま)。
丙は「陽の火」、午もまた「陽の火」。火が二重に重なる年です。火は破壊と同時に、再生・照明・文明の象徴。怖れられる一方で、正しく扱えば、最も強い前進力になります。
本稿では、180年前の1846年・丙午年に立ち返り、当時の世相と世界のうねりを学び直した上で、2026年の日本と世界を希望をもって展望します。正月早々、根拠のない楽観でも、過剰な不安でもありません。歴史と陰陽五行に裏打ちされた、地に足のついた読みをお届けします。
第一章|1846年・丙午年とはどんな時代だったのか
日本:天保の末期、社会は「限界」に近づいていた
1846年の日本は、江戸時代後期、天保年間の末期にあたります。
前年まで続いた天保の改革は、倹約と統制を強める政策でしたが、現実には――
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天保の大飢饉の後遺症
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農村の疲弊と都市の貧困
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既存の価値観(身分制・経済構造)の行き詰まり
といった問題が噴出していました。
表面上は「平和」でも、内側では大きな歪みと鬱積したエネルギーが溜まっていたのです。
これは、まさに丙午の火が地下でくすぶる状態でした。
人々の心には、
「このままではいけない」
という、言葉にならない予感が漂っていました。
世界:1840年代は「近代が本気で牙を剥いた時代」
一方、海外に目を向けると、1846年前後の世界は激動のただ中にあります。
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ヨーロッパでは産業革命が本格化
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都市への人口集中、労働問題の深刻化
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食糧危機(アイルランド大飢饉が始まる)
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アメリカでは米墨戦争(1846年開戦)
つまり、世界はすでに「火の文明」に突入していたのです。
蒸気機関、工業化、軍事技術――すべて「火」の象意。
日本だけが静止しているように見えましたが、火の時代は外側から確実に近づいていました。
第二章|丙午という年の「誤解」と「本質」
なぜ丙午は怖れられるのか?
丙午は日本で「強すぎる」「災いを呼ぶ」と忌避されがちです。
しかし、これは半分は誤解です。
確かに、丙午は――
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抑えてきたものが噴き出す
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嘘やごまかしが燃やされる
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中途半端なものが持たない
という性質を持ちます。
しかしそれは、破壊のための火ではなく、更新のための火。
1846年の丙午は、すぐに革命を起こしたわけではありません。
けれどもその後――
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日本は黒船来航(1853)へ向かい
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明治維新という大転換に至り
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世界は1848年革命の嵐へ突入
していきます。
**丙午は「始まりの火」ではなく、「避けられない流れを可視化する火」**なのです。
第三章|2026年・丙午年をどう読むか(現代への照応)
では、2026年の私たちは、1846年と何が似ているのでしょうか。
共通点①:表面は平常、内側は限界
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少子高齢化
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労働構造の歪み
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技術進化(AI・自動化)と人間の不安
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国際秩序の再編
これらはすでに語り尽くされているようで、実はまだ本質的な整理が終わっていません。
1846年と同じく、
「もう戻れない」
という地点を、私たちは静かに越えています。
共通点②:火の象徴=エネルギー・情報・技術
現代における「火」とは、
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電力・エネルギー問題
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AI・情報の爆発
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怒りや分断としての感情エネルギー
です。
丙午の年は、それらを抑え込もうとすると危うく、正しく使えば大きな前進になる。
第四章|古神道から見る、2026年を良い年にする鍵
古神道では、火は**産霊(むすび)**の一形態とされます。
破壊ではなく、「生み直す力」。
そのために最も大切なのは、特別な呪法ではありません。
① 言葉を正すこと
元日には、ぜひ次の言葉を静かに口にしてください。
「おかげさまで、今年もありがとうございます」
これは、陰(見えない支え)と陽(現実)を結ぶ言霊です。
② 足元を整えること
1846年の人々が苦しんだのは、「制度」以前に「生活の不安定さ」でした。
2026年も同じです。
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住まい
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家族
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仕事の基盤
を派手に変えるより、確実に整えることが、火を味方につけます。
③ 急がず、しかし止まらない
丙午の火は、急ぎすぎると火傷し、止まると燻ります。
小さくても確実な前進が、最大の開運法です。
結び|1846年を知る人は、2026年を恐れない
1846年を生きた人々は、不安の中にいました。
しかし、その時代を経たからこそ、次の時代は生まれました。
2026年・丙午は、
「壊れる年」ではありません。
**「本当に必要なものだけが残る年」**です。
このブログを読んでくださった皆さまが、
一年の始まりに、少しでも心が整い、
「今年はきっと良い年になる」
と感じていただけたなら、これ以上の喜びはありません。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
おかげさまで、ありがとうございます。

